今日の朝ごはん5 ARGYLL2017.11.20 ならめし, フォトジェニック, みつける, レトロ, 喫茶店, 朝ごはんasunara 1日のはじまりを奈良から味わう そんな過ごし方があってもいいかもしれません 奈良では正倉院展もおわり、少し町のざわつきも落ち着いてきたかなぁという感じ。 先週末は、朝晩がグッと冷え込み紅葉の色づきが一気に進んできました。 京都の紅葉狩りは、さまざまな寺社仏閣を訪れて、キレイに手入れされたお庭を拝観して、楽しむ。 奈良では紅葉は見に行くというか、見つける感じがピッタリです。 奈良公園の落ち葉の絨毯のなか自由に散策して、自分の好きな色づいている木々を見つけて楽しむ。 これが奈良スタイルかもしれません。 そんな奈良を泊まり込みで、じっくり楽しみたい方や、朝早く来て腹ごしらえする方にオススメの「奈良朝ごはん」をご紹介。 こんな喫茶店があったらいいなが奈良にある!創業36年の老舗のブリティッシュスタイル喫茶 今回ご紹介するのは、奈良の老舗喫茶店「ARGYLL」 奈良の大きなマンションの下のテナントとして入っている昔からある喫茶店です。 モーニングでもランチでも日常使いができて、落ち着いた雰囲気のお店です。 インテリアが可愛すぎる、マンションの下に現れるイングリッシュガーデン マンションにあるテナントにとは思えない、素敵なインテリアに施された店先ですね。 都市部から遠く離れたイギリスの森に迷い込んだ中にやっと見つけたお店のように佇んでいます。 こちらのお店は奈良を訪れる方には、いつも向かう方向とは逆方向。 JR奈良駅を降りると、東大寺や春日大社、クリームパンを買うためにVIE DE FRANCEに向かうのは東口。 今回の降り口はいつもとは降りる口とは逆側の西口。 JR奈良駅の西口から徒歩7分ほどの場所にある大きなマンションの1階部分で営んでおります。 観光するには、少し遠回りかもしれない。 ただ、喫茶店巡りが好きな方には外せないお店になるはず。 それではお店の中に入って行きましょう。 玄関に入る前から可愛いインテリアのお出迎えです。 30年以上の歴史を刻んできて、隠れてしまったアーガイルの看板。 ドアを開けると古いテレビに映し出されたアーガイルの看板。 まるでTV番組を放映していて、CMが始まっていたかのようなリアルさ。 一つ一つに目を奪われてしまいます。 店内は落ち着いた照明のなかに、統一されたイギリスのアンティークなウッドチェアーがカウンターにもテーブル席も並べられています。 自分の家の中も、一度はこういうアンティーク家具で揃えてみたいもんです。 中に入ってみるとがっちりしたブリティッシュスタイルというわけではなく、奈良の本や写真が飾ってあったり、どこかいいヌケ感があります。 お客様も観光客というか、長年の常連の方だったり、仕事の商談をしていたりと地域に愛されているお店なんだなぁと実感。 モーニングはトースト、サンドイッチ、ホットドックから選べてコーヒーもしくは紅茶がついて500円です。 モーニングでやっぱり気になるのはお得感ですよね。 パンが北海道の高級小麦を使っていて、コーヒーはスペシャリティで、ゆで卵は朝採れの新鮮なものを使っていて、1000円です! と言われるともちろん美味しそうで気にはなるけれど、毎日は行けない。 モーニングには、なんだかこれだけついていてこのお値段!?というテレホンショッピングのような意外性を求めてしまいます。 今回、注文したのはサンドイッチとホットドッグのセット。 来るまでがいつもの朝の幸せの瞬間。ワクワクしますね。 パリッと焼けたコッペパンにマスタードの味がなんだか懐かしいホットドッグセット プレートにいっぱいのっていて、目移りしてしまいます。 もう見た目だけでお得感満載のモーニングです。 コーヒーはアーガイルオリジナルの温めた厚めのカップに入っているので、時間が立っても冷めずに最後まで楽しめます。 ちょっとした事ですが、こういった工夫や優しさがまた行きたいと思うポイントになりますよね。 ホットドッグは表面が少し焦げるくらいに焼けていていい感じ。 食べるとパリパリした食感にマスタードとケチャップに味がたまりません。 小ぶりだけれど、存在感がしっかりしているソーセージの下に隠れているのは炒めキャベツ。 この炒めキャベツが、たまらなくいい仕事してます。 味わいは少しスパイシーな味付けでケチャップとの相性は抜群。 食感はパリッとしたパン、ソーセージのお肉の弾力、キャベツのシャキシャキ感のハーモニを生み出してくれます。 朝からなんて贅沢なんでしょう。 もう500円分はコーヒーとホットドッグで味わってしまいました。 あたり前のように、エッグスタンドに入れられたゆで卵。 プレートの中でも存在感は抜群!やっぱりモーニングには、こいつがいないとと思ってしまいます。 季節によって変わりますがフルーツもついています。 この日は、バナナと柿とメロン。朝のビタミン不足の補充にいかがですか? こちらは、コップに入ったヤクルト。 先ほどのフルーツもそうですが、一人暮らしだと毎日通ってしまいそうな優しさが詰まったモーニング。 一人じゃ果物もなかなか買えないし、胃腸は気になるけれども毎日カルピスを買って飲むのも少し億劫。 そんな一人ものでも、優しく手を伸ばしてくれるアーガイルのモーニング。 こちらは、サンドイッチのセット。 シンプルなサンドイッチですが、ボリュームは十分。 輝く黄金色の卵焼きが美しいですね。 昔はこの大きなマンションの同じテナント部分には、探すのに苦労する文房具屋や、昔ながらの本屋さん、学校帰りにガチャガチャで遊ぶお菓子屋さんなど様々なお店が入っていました。 時がたつにつれて、一件、一件なくなっていくのは寂しいかぎりです。 そんな中でも創業してから移り変わりの早いマンションのテナントで30余年続いているのはこの優しさがたくさんつまったモーニングが理由の一つかもしれません。 皆さんも、すこし遠回りして奈良の優しさに触れられるモーニング味わってみませんか?